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発達障害と細菌感染(Dr.ナターシャとドナ・ゲーツのインタビュー)

発達障害と細菌感染

(Dr.ナターシャとドナ・ゲーツのインタビュー)

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GAPS™のナターシャ先生と、BEDROK のドナ・ゲーツのインタビュー(2007年8月にアップロード)以下に訳をおいておきます。

 D:私はドナ・ゲーツで、「ボディ・エコロジー・ダイエット」の著者です。 

Donna Gates

 私たちは、自閉症の子供たちのための、BEDROK (Body Ecology Diet Recovering Our Kids) という食事療法プログラムを行っていて、その中心は発酵食品です。

親御さんたちに発酵食品を患者さんの腸に導入する手助けをしています。その理由は、りっぱなバクテリアを腸に入れることで、健康に有益です。有益細菌が数ポンド必要で、この子供たちにはそれがありません。それが、自閉症の原因だと思います。それで子供たちに健康を取り戻してもらうプログラムです。

 

 

N:私はナターシャ・キャンベル・マクブライドで、医師(神経科、栄養科)です。イギリスのケンブリッジに住んでいます。生まれはロシアです。  

Dr. Natasha

私は、自閉症の子供たちをクリニックでみています。もう、何年もたち、かなりの数の子供たちをみました。私の息子は3歳で重度の自閉症の診断をされ、現在12歳で、完全に治り、普通学校で非常によくやっています。スポーツをやり、友達がいます。 
さて、自閉症は、消化管で始まっていると思います。最初は、細菌叢のダメージから始まります。消化管に住む大量の細菌は2kgにもおよびます。高度に組織された細菌世界です。 続きを読む

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腸から全身に広がる症状

腸生理症候群とは?

腸生理症候群ですが、生理とは体のことで、神経系を除くすべての臓器です。神経系は腸心理症候群に入ります。それで、腸から血流を通してくる毒素の排出に際して、次のような症状をきたすようになります。

肺から毒素を排出するために、ぜんそく、その他の慢性的肺障害、皮膚からは:湿疹、赤み、かゆみ、その他、出たり引っ込んだりしてなんだかわからない皮膚疾患、尿からは:慢性膀胱炎、夜尿症膣カンジダ症など。

なぜなら、尿道にも細菌叢があり、また、ギャグ層という少し複雑な名前のものがあります。これは粘膜を守る粘液の層です。しかし、腸から吸収されて血流にのる毒素は、尿に交じって排出されます。この膀胱に集められた毒素が入ってくると、この粘膜を守る層が壊れて、尿をできるだけ早く排出しようとします。それでこの人は毒素のまじった尿を常に出すようになり、その粘膜も慢性的に損傷するようになり、この人は慢性膀胱炎になるのです。医者たちはどう治療してよいかわからないのです。急性膀胱炎は抗生剤を使いますが、慢性には抗生剤もステロイドも使えず、どうしてよいかわかりません。心身症とも言われて精神科に送られたりします。それが慢性膀胱炎になる道のりで、子供の場合は夜尿症です。また最近では夜尿の大人も増えています。普通恥ずかしくて誰にも言えないのです。何が起こるかというと、深い眠りに入ると、膀胱が集められた毒素を持ち続けることができなくなります。つまり、毒素があるために、持ち続けることで膀胱を損傷してしまうのです。そのとき目が覚めなければ、尿を出してしまいます。夜尿症は、GAPS栄養プロトコルを始めると、かなり早い段階で消失します。

また、毒素が粘膜を通して排出される場合、どの粘膜についても、通るとき、炎症が起き、副鼻腔炎、後鼻漏、鼻炎、歯肉炎、膣炎、下痢・便秘その他を引き起こします。

自己免疫も出てきます。全身的におきるので、免疫系も逃げられません。この人の自己免疫は、タンパク質とペプチド複合体が損傷した腸壁から吸収されることによって引き起こされます。自己免疫とはなんでしょう?体が自分の体の組織を攻撃するということです。分子模倣のためです。これはまずリューマチと連鎖球菌の研究から知られるようになりました。20世紀初頭のことですが、連鎖球菌に感染すると、その菌の粘膜の分子が、心臓弁膜のコラーゲン質の粘膜と似ていることから、免疫系がのどで連鎖球菌に抗体を持つと、同時に心臓弁膜を攻撃するようになります。そしてリューマチになります。これが分子模倣、交差反応です。

この地球上のものはすべて相互関連しています。私たちの体だけ孤立してはいないのです。私たちの体の器官は、バクテリアや、虫やライオンやネズミや・・・動物たちと多くが似ています。あなたの細胞が、あるタンパクを敵として認識したら、生涯、その認識が変わりません。その情報をT細胞の中に、生涯保持します。しかし、免疫系は、非常に複雑な器官で、まだ完全に研究が進んでいません。T細胞は多発性硬化症をおこし、ミエリンを壊しますし、また、1型糖尿病を起こしたりしますが、そういったT細胞を皆持っています。しかし、免疫系がよくバランスがとれていれば、そのようなことは起こりません。免疫系のバランスをとるのは腸内細菌叢です。それで、腸内細菌叢が異常となれば、免疫系もバランスを失い、食物、ウィルス、毒素など、何千というタンパク質の情報を覚えているT細胞が突然コントロールを失います。それで、突然多発性硬化症を発症します。T細胞がミエリンを攻撃するからです。自己免疫は腸内細菌叢からおきます。

免疫系が自己組織を攻撃する抗体をつくり、1型糖尿病では、すい臓細胞が攻撃されており、セリアック病では、小腸が攻撃されており、MS,自閉症、その他の神経的問題では、神経系が攻撃されており、しかも、攻撃を受けるのは一つの組織に限らないのです。同じような抗体が、自閉症、統合失調症、強迫神経症、そううつ病、の患者さんたちにみつかります。自己免疫の嵐が起きているのです。免疫系がバランスを失ったからです。

続けますと、自己免疫では、多発性硬化症、リューマチ性関節炎、1型糖尿病、セリアック病、骨関節炎、ろうそうなどがあります。また、あらゆる関節炎もそうです。自己免疫は深刻な病気です。それが深刻化する前に起こることは、腸壁から流れ出す多くの毒素がありますが、タンパク質のみではありません。たとえば、イースト菌の産生した毒素もあります。それが血流へ入ると、様々なタンパク質とくっつきます。それがコラーゲン分子のようになります。コラーゲンは、体をちゃんと形作るためのものです。コラーゲンがないと、体は地面に這いつくばります。コラーゲンのおかげでちゃんと立っていられるのです。そして、コラーゲン分子の破片が多くあります。毒素の多くは、コラーゲン分子に取りつくことが多いのです。取りつかれると、その三次元的な構造が変わります。そこに免疫系が来ると、「異物だ」と認識し、攻撃します。これも自己免疫のようなものです。完全な攻撃ではないにしても、関節などを痛めます。体が炎症をおこし、その部分を修復し、掃除して、毒素を取り除いても、しばらくたつと、他の関節が痛みます。そして、数日して治ったら、またしばらく後に他の関節が痛みます。これが移動性アルトロージャです(migratory artrogia と聞こえますが、辞書ひいても出てきません・・・訳注)。これらは腸壁からの毒素で引き起こされるのです。同じように移動性の症状がおこります。コラーゲンは、体中にあるからです。MEや繊維筋痛症, 慢性疲労、アレルギー、偏頭痛、その他の頭痛、慢性膀胱炎、皮膚疾患(乾癬、湿疹、など)もGAPSの症状です。

 

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自閉症への道筋

自閉症へと導く典型的シナリオとは?

私のクリニックでの典型的シナリオはこうです。今回は腸と心理、腸と生理の両方でお話しします。つまり、腸ではじまり、全身的になる症状についてです。

診察時、子供や大人である患者さんのことを話す前に、母親のこと、あるいは祖父母のことを話します。そうすると、人々は、遺伝のことだと思います。それよりずっと重要なこと、同じぐらい重要な、出生時に親から受け継ぐものがあります。それが腸内細菌叢です。私の発見では、自閉症、識字障害、ADHD,運動障害、その他の行動および学習障害の子供は、100%について異常な腸内細菌叢をもつ母親がいます。その腸内細菌叢を出生時に子供に受け継ぎます。

現在の科学によると赤ん坊は胎内では無菌です。産道を通るとき、口から母親の腸内細菌叢がはいります。それが子供の腸内細菌叢になります。膣周辺の細菌は、大腸周辺からきています。大腸周辺にいるものは膣周辺にいて、産道にいます。また、父親の細菌叢は彼の大腸周辺にいるものと同じで、母親との接触で定期的に共有しています。それで、母親の産道にいるものが、子供が獲得するものです。母親が異常な細菌叢をもっていれば、その異常な細菌叢を子供が受け継ぎます。

新生児の免疫系は未熟です。生後20日以内に腸内細菌叢の確立が行われますが、免疫系はその影響をもろに受けます。腸内細菌叢が異常であれば、免疫系も損なわれています。よくあるものは、耳の感染症。これが次から次に起こり、グルーイヤーの診断で次々に抗生剤の投与です。そして、新生児が持つほんの少しの有益細菌叢も一掃されます。それが繰り返され、さらに損傷します。次に起こりやすい感染症は胸部感染症で、また抗生剤で治療されます。さらに腸内細菌叢が損傷され、免疫系が損傷されます。これが1歳までに起こることが常です。

通常、1歳までは母乳育児です。現在、世界ではミルク育児が多いですが、教育によりミルク育児から頑張って母乳育児にする若い女性が増えています。母親が子供に母乳をやるとき、彼女の細菌叢は異常ではあるものの、自分の細菌叢に対する抗体があります。免疫に守られています。100%ではなくても、幾分かは守られています。その防御システムを母乳で子供にあげることができます。それで、母親の異常細菌叢があるけれども、母乳育児の間は、子供には幾分かの防御があります。≫つづく

 

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免疫系の85%は腸壁に

全免疫系の80~85%は腸壁に位置しています。一日に何十億の好中球が腸壁を通り過ぎます。これが主要な免疫器官です。そして、腸内細菌叢と85%の免疫系が常に会話しています。絶え間なく、です。主要な免疫の均衡保持者が腸内細菌叢です。腸内細菌叢が混乱し、異常となり、不足となったら、免疫系はそこで不健康となります。ほとんどの人々にまず起こるのは、主要な免疫アームであるTh1とTh2免疫が不均衡となります。不均衡となるとこの人はアレルギーになります。適切な反応ではなく、空気中の花粉、化粧品、シャンプー、食べ物、環境的物質、などに対して免疫系は不適切な反応をするようになり、アレルギー反応をおこすようになります。 (図は講義に使われたものではありません)こんな人に会ったことはありませんか?これまで何のアレルギーもなかったけど、突然牛乳にアレルギーになった、1か月後にマスカラにアレルギーになった。そして、洗顔剤に、香水に、ラノリンにアレルギーとなり、羊毛の服を着られなくなった。そして、その他多くのものに波及します。この問題は注意深く元をたどれば、抗生剤の連続投与などがあったはずです。あるいは他に腸内細菌叢を損傷するようなことが起こったのでしょう。

腸内細菌叢が損傷すると、免疫は均衡をなくし、環境に適切に反応できなくなります。

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細菌叢がビタミンをつくる

細菌がビタミンを作る!

 

ビタミン産生も細菌叢の機能の中で非常に重要なものです。食物を消化吸収するのみならず、彼らはあらゆる種類のビタミンを作り出しています。これらは食物から容易に取り出すことができないものです。

 

ビタミンB群は細菌叢が創ります。私たちの腸内細菌がビタミンB群の源です。B1,B2,B3,B6,B12など、それからビオチン、その他多くの自然物質です。K2の主要な源は私たち特有の腸内細菌叢です。腸内細菌叢がよく機能し、無欠であれば、これらのビタミンを作ってくれるのです。自然がこのように作られているのです。(参考:http://es-ful.com/esheal/vm.html

ほとんどのビタミンは水溶性で体内に長くとどまりません。これらのビタミンが豊富な食事をしたりサプリをとったりしても体内に長くとどまりません。そして、それが流出して行ってしまえば、もうその瞬間ビタミン欠乏症です。またこれらのビタミンは、私たちの生存に常に必要なものです。それで、自然はどのように対処してくれているのでしょう?

完璧な解決策があります。体内に自分の工場があるのです。私たちの消化系に。そこが常に適切なたくさんの量のビタミンその他の活性物質を製造しているのです。そして、血流に常にたくさんの量を送り込んでいるのです。寝ていても起きていても、食べていても、断食していても、強制収容所にいて食べ物がなくても、体内工場がよく機能し、よく働いているなら、B12、K2、その他の栄養素を製造しているのです。

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腸内細菌叢が貧血を予防

それで、この腸内細菌叢をなくすとき、我々は顔色が悪くなり、貧血になります。ビタミンB欠乏になるからです。私のクリニック、そしてほかの多くの医者の発見によると、私たちが何の貧血治療をしても、その人は顔色が悪く、検査しても貧血なのです。腸内細菌叢を回復しない限りです。腸内細菌叢こそがビタミンB群の源泉なのです。

解毒についてはさきほどお話ししました。細菌が有毒物質、発がん性物質をキレートし、排出します。そして、免疫系です。これが細菌叢の巨大な機能です。≫つづく

 

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腸内細菌叢の役割

消化系について話すには、そこに何があるか、それがどのように消化管のめんどうをみているかを知る必要があります。第二の脳のハウスキーパーであり、免疫系の臓器であり、私たちに栄養を与え、守り、解毒するもの、それが腸内細菌叢です。
ここにいる皆さんは腸内細菌叢をごぞんじでしょう。プロバイオテックについても。スカンジナビアの科学者たちが最近事実として証明したのは、遺伝的物質でないもので、あなたの人体の全細胞の90%は、腸内細菌叢です。私たち自身なのは10%のみです。この体の殻のみであり、微生物世界を包んでいるだけです。それをこれまで無視し、10%の殻のことだけを考えてきたため、今日の悪い健康ステータスの兆候を引き起こしています。

そこで、体の主要な部分を占める腸内細菌叢の働きをみていきます。人間の消化系を取り出して、平面にしたとしたら、テニスコートになります。これは巨大な表面で、外界からのものが体内に入った時に必ず触れる部分です。「自然」は完璧な解決法をくれていて、その1ミリの隙間も開けずすべての面に分厚い微生物の層をつくっています。ウィルス、真菌、プロトゾア、その他の微生物で私たちの細菌叢はできています。そして、この分厚い細菌の帯は、腸内のプロバイオテックな微生物です。彼らは体内で非常に数多くの機能を担っています。そしてこれを単に殺菌しようとするなら、その人は死に至ります。

第一に彼らは、食物や飲料とともに体内に進入してくるあらゆるものから守っています。彼らはあらゆる種類の抗生剤を産生します。あらゆる種類の抗ウィルス剤、抗真菌剤があり、寄生虫が孵化するのを防いでいます。多くの寄生虫が食物や飲料とともに侵入するのを防ぎます。そしてさらに消化過程で、副産物としてたくさんの毒素を出します。私たちの体内にいる細菌叢は毒素物質を捕まえ、それを解毒、中和ができないとしても、体外に出すことができます。あなたの便は微生物でできています。彼らは絶え間なく増え、また、自ら数日で死にます。それで、いかなる毒素もつかまえ、死ぬまでつかまえておき、便に入って排出されます。

ここで、重金属のことをお話しします。重金属は、大きな問題で、これが原因で自閉症、ADHD,識字障害、統合失調症、慢性疲労症候群、その他数多くの慢性的な退行的症状になると説く著書もあります。政府も認めるように、海を我々は汚染したため、すべてのシーフードは水銀を含んでいる。それで、魚をあまり食べないようにアドバイスしています。しかしながら、魚を食べることを減らさなかった人々は、制限した人と比べて、概してより健康であることもわかっています。

科学でわかっているのは、我々の細菌叢が、最初で最重要のバリアとなり、水銀、鉛、アルミニウム、ヒ素、その他の有毒な重金属、発がん性物質、その他多くの毒素が体内に進入したものや、体内でつくられたものから守っているということです。「キレート」するのです。キレートという言葉は、ギリシア語のキャリアから来ていて、つかむ、カニの爪という意味があります。つまり、水銀や鉛の分子をつかみ、はさみ、そのまま排出されるのです。私が入手した科学論文では、ラットを二つのグループに分け、有機水銀を飲ませました。第一グループのラットは正常な腸内細菌をもっていました。第二グループは、強力な抗生剤を投与して細菌叢を殺菌していました。その中に有機水銀を飲ませ、解剖してあらゆる組織を調べました。

研究結果として、正常な腸内細菌叢のあったラットでは水銀の1%が血液中で発見されたのみでした。一方、有機水銀の90%以上が殺菌されたラットの血中に発見されました。

つまり、第一かつ最重要の環境からの重金属、毒素汚染、発がん性物質など、私たちが環境にもたらした毒素からの守りは腸内細菌叢であるのです。これが完全無欠で、機能良好で、健康なら、好きなだけ魚を食べてよいのです。水銀、鉛、PCB,その他多くの汚染物質から守られるのです。

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